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日本全国・世界各地から選び抜いた、“ほしい”が見つかる商品ブランド「ANA FINDS」がスタート

ANAグループの総合商社 全日空商事グループの新商品ブランド「ANA FINDS(エイエヌエーファインズ)」が2024年2月20日に誕生。世界各地・日本全国から選りすぐりの 「上質」 な商品をセレクトした「ANA FINDS」ブランドの提供を開始しました。

ブランドリリースに合わせて羽田空港にて行われた、記者発表会や展示会の模様をレポートします。


グルメ、バッグ&トラベル、ライフスタイル…… 「ANA FINDS」が提供する3つの「ほしい」。担当者が語る、商品に込めた思い

羽田空港のギフトショップ「ANA FESTA」内の「「ANA FINDS」特設コーナー

① グルメ「ごちそうの旅。」 〜ANA FINDSで、旅するような楽しい食体験を。

北海道から沖縄まで、日本全国から地域の主要原料を使用した商品や食材を対象に、衛生基準をクリアした安心安全なものを厳選。さまざまな「食」を知り、「心」が満たされる商品をお客さまへ届けるため、旅するような楽しい食体験を提供していきます。

ANAフーズ株式会社 企画食品本部 商品企画部 企画営業チーム リーダー 兼 全日空商事株式会社 リテール戦略推進室 リテールMDプロジェクトマネージャー 金子由美子(かねこ・ゆみこ)

金子「昨年の4月あたりから商品の発掘をスタートし、何度も試食を重ね、現在の40商品を選定しました。第1弾の商品群としては瓶と缶、袋の商品を中心に取り揃え、今後も順次ラインナップを拡充予定です。実際に商品を購入されたお客さまが『現地にも行ってみたい』、『加工する前の原料も食べてみたい』と思ってもらえたらうれしいですね」

続いて、商品の内のひとつ「うるまピクルス」の生産者からもコメントがありました。

沖縄県うるま市 龍華(りゅうか) 広報・営業担当 國場麻梨江(こくば・まりえ)さん

國場「多くの農家が規格外の商品を廃棄している実態を知って、『消費者にもっと農家の頑張りや想いを伝えたい』と考えたのが『うるまピクルス』が生まれたきっかけでした。仕入れ価格の公平性や衛生面への配慮、見た目のおいしさという3つのこだわりを持って、商品開発に取り組んでいます。沖縄の島野菜はミネラル豊富で栄養価が高く、『ANA FINDS』を通して商品の魅力を消費者の皆さまへ伝えられるのは大変うれしく思います」

② バッグ&トラベル(雑貨)「CROSS BOUNDARIES」 〜ANA FINDS を持って、躍動する毎日を。

コロナ禍を経て加速した働き方やライフスタイルの変化。そして、ダイバーシティの考え方の浸透を背景に、ビジネスとカジュアル、自宅とオフィス、性別や国籍、年代といったあらゆる境界がいい意味でなくなってきています。飛行機が海や山、国境を超えていくように、「ANA FINDS」の提案するカバンには「さまざまな境界を超えていく相棒になれたら」という思いが込められています。

全日空商事株式会社 A-style事業部 プロダクトマネジメントチーム 大友薫(おおとも・かおる)

大友「ラインナップはビジネスアスリート向けの『アスリート』と、スポーツアクティビティを楽しむ方向けの『トラベラー』の2シリーズ。航空機の開発思考と同様に、合理的で軽量かつ高品質なディテールに仕上げました。『ANA FINDS』のカバンは年代や性別問わず、誰が持ってもスマートに見えるように商品設計を工夫しました。長年培ってきた航空会社ならではのカバンづくりのノウハウを生かしつつ、現代のライフスタイルに合わせた商品の提案ができればと考えています」

③ ライフスタイル(雑貨)「いいモノ見つけた」 〜ANA FINDS の「目利き」で、生活に潤いを。

ライフスタイルカテゴリーは、コロナ禍で生まれた企画「日本のいいモノを厳選 ~Finding Japan」を引き継いだ商品カテゴリー。その土地ならではの「魅力」や、まだまだ知られていない「いいモノ」を、「ANA FINDS」でしか入手できないオリジナル商品に仕立てていきます。

商品開発で心がけている4つのポイント

  1. その土地を感じるモノ

  2. 用の美を備えるモノ

  3. 組み合わせて使用できる

  4. 都道府県や季節性への配慮

大友「一部の商品については、私自身が現地の工房を訪れ、職人へのインタビューを行いました。実際に見て、聞いて、感じた『発見』や『感動』を販売ページで紹介しているので、ぜひ“旅の擬似体験”を楽しんでいただけたらうれしいです」

「ANA FINDS」を販売しているチャネル
ANA 公式サイト「ANA ショッピング A-style」
ANA ショッピング A-style ANA Maill 店
ANA 就航空港のギフトショップ「ANA FESTA」

ほしい、が見つかる。「ANA FINDS」ブランドが生まれた背景

ブランドローンチと同時に開設された「ANA FINDS」ブランドサイト

「ANA FINDS」を立ち上げる大きな転機になったのはコロナ禍。

飛行機を利用するお客さまが激減し、空港で事業を営む「ANA FESTA」も客足が遠のき、大きな苦戦を強いられる状況に……。

アフターコロナになった今、お客さまのニーズも変化しており、「手土産としての箱菓子」から「自宅で食べるご飯のお供やお酒のおつまみ」が求められるようになりました。さらには、テレビやSNSなどでのグルメ企画の増加、ギフト需要も土産菓子から農畜水産系の食品へシフトするなど、今まで以上に地域性や独自性のある商品が求められています。

一方で、インターネットやSNSが発展し、さまざまな情報やモノ・コトへのアクセスが可能になった現代では、「自分が本当に欲しいもの、食べたいものが見つからない、探し出すのに時間がかかる」という課題が生じていました。

このようなニーズの変化や課題を解決していくために生まれたのが「ANA FINDS」です。

全日空商事株式会社 リテール戦略推進室 副室長 兼 リテールMDプロジェクトリーダー 牛尾隆之(うしお・たかゆき)

牛尾「『ANA FINDS』の“FINDS”には、『出会う』や『見つかる』という言葉の意味を持つように、全日空商事グループのバイヤーがANAグループ社員の情報も活用しながら、国内外から見つけてきたモノを、お客さまへ自信を持ってお届けしていく意味をブランド名に込めています。

また、完成した商品だけを見つけてくるだけではなく、各地にある素材や食材、技法・調理法、職人・料理人などを見つけてきて、それらを組み合わせることで、『ANA FINDS』オリジナルの商品を作っていくことも見据えています」

ブランドロゴの象徴となる〇(丸)はスコープを意味し、「世の中に広くたくさんあるものの中から絞り込んで、いいものを見つけていくという意味が込められている

牛尾「コロナ前後で変わったお客さまのニーズに応えるべく、『ANA FINDS』のグルメカテゴリーについては、農畜水産品を第一弾として、自宅でのごはんのお供・お酒のつまみ需要に焦点を当てた商品を展開していきます。そのほか、バッグや雑貨に関しては、『A-style』で培ってきたノウハウや強みを活かし、継続して商品ラインナップを揃えていく予定です」

プロジェクトリーダー牛尾のインタビュー

今後の展開は、プライベートブランドの商品開発と販路拡大

今回のブランドリリースを皮切りに、各カテゴリーの品揃えの充実やオリジナル商品の開発を進めていき、プライベートブランドとしての地位を確立していく構想を持つ「ANA FINDS」。

「『ANA FINDS』のレギュラー商品とは別にプレミアムラインを設定し、お客さまの多様なニーズに応えられるような商品ラインナップを拡充するとともに、『A-style』『ANA FESTA』以外のEコマースや卸売り先での販売も視野に入れながら、販路を拡大していく予定です」と、代表の國分は今後の展開を語りました。

(フォトセッションにて)中:全日空商事株式会社 代表取締役社長 國分裕之(くにぶ・ひろゆき)、左:ANAの客室乗務員、右:ANA FESTAのキャスト(店舗スタッフ)

ほしい、が見つかる。ANA FINDSのブランドサイト

写真・文:古田島大介
編集:ヤスダツバサ(Number X)

ANA FINDSを創るメンバーの"ほしい"の裏側